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【スピンオフ企画】福島大吉田ゼミと取り組む|仙台駅前バス停60番のりばアップデートプロジェクト

■ プロジェクトの概要 ■

左:完成したバス停 右:発表会の様子

定禅寺通活性化検討会では、公共交通の専門家である福島大学の吉田 樹准教授をお招きし、「都心回遊性を高める公共交通」をテーマに、定禅寺通エリアへのアクセス性向上などについて検討してきました。その中で、必ず定禅寺通エリアを経由する市営バス路線のバス停「仙台駅前60番のりば」の重要性が挙げられました。


● 会員の方からあがった意見 ●

  • 定禅寺通エリアへ行くには、60 番のりばからのバスが便利な手段だが知られていない。
  • バス本数が多いので時刻表を見る必要がない
  • 地下鉄のような階段の登り降りがない
  • 初めて来た人には仙台のバスは分かりにくいため、定禅寺通へのアクセスにバスは使いにくい。
  • 都心のまちなかを回遊する際に、便利なバスをもっと使ってもらって良いはず。

そこで、吉田准教授とそのゼミ生の方々の協力のもと、検討会幹事の荒川 雅光さん(一般社団法人国分町街づくりプロジェクト副理事長)をリーダーに、「仙台駅前60番のりばアップデートプロジェクト」を立ち上げました。

プロジェクトでは、まずゼミ生の皆さんとともにフィールドワークを行い、60番のりばの問題点を次の2点に整理しました。

①60番のりばという名称では定禅寺通と結びつかない

②60番のりばまでの行き方が分かりにくい

 

学生の提案と、見えてきた改善点

それぞれのチームでワークショップを重ね、検討結果を成果発表会にて荒川リーダーをはじめとするプロジェクトメンバーにプレゼンし、意見交換を行いました。


● 動画チーム ●

提案概要

  • 仙台駅前から、定禅寺通までの動画を作成する
  • 動画の設定:休日に友人と過ごす定禅寺通
  • J系統、K系統に友人それぞれが乗車し定禅寺通で会う設定、仙台駅からの行き方を案内

提案に対するコメント

  • 2Fからも地下からもというのがよい観点。
  • 手作り感がある挿画が良いのではないか。
  • 60番乗り場の周知、必ず定禅寺通りにいけるというバスそのものの特徴を先に知らせるべき。
  • PR動画なので、どんなバス停か、どこに行けるのかを明確に。

● バス停アレンジチーム ●

提案概要

  • 60番のりばのバス停(2面式+4面式)をデザインする。
  • コンセプト:わかりやすいバス停
  • J系統、K系統の見分けやすさ。フォントや表示色も工夫。

提案に対するコメント

  • 勾当台という表現は分かりにくいので使わず、定禅寺と県庁市役所方面の方がわかりやすいのではないか。
  • 定禅寺ラインや定禅寺ライナーなどの愛称をつけるのは良いのではないか。
  • 色の変更もよい。また、どこバスを案内するとかも良いかも。
  • 方面というより、市役所前、メディアテーク前などスポットに視点をあてるのはどうか。
  • 時刻表より路線図を強調するのはどうか。

 

■ できあがった成果 ■

発表会後、プロジェクトメンバーからのコメントを踏まえ、動画は改めてゼミ生の方が撮影しました。

また、バス停のデザインは、バス停を所管する仙台市交通局とも調整のうえ、ゼミ生の方の提案のうちすぐに実現可能な内容で、デザインの専門家である検討会会員の(株)ユーメディアに仕上げていただきました。


● 株式会社ユーメディアデザインチーム ●

デザインは、定禅寺の活性化に取組む別のプロジェクト、「JOZNJI STREET STREAM」定禅寺通活性化検討会 大規模社会実験のキービジュアルをベースに構成。今後定禅寺通をPRする際に継続的に使用することを想定したビジュアルにすることで、取組みの一体感が演出できると考えました。

目的は定禅寺通の認知を獲得し、そこに多くの人流が生まれ活性化すること。その様な観点に立つと、ビジュアルの統一は欠かせないことであると思います。今後60番のりばバス停が仙台駅周辺エリアで定禅寺通を想起させるアイコンになっていくとその目的も達成できるのでは無いかと思います。


 

 

仙台駅から60番バスのりばまでのアクセス

 

60番バス乗り場から定禅寺通までの経路

※仙台市公共交通推進課提供データをもとに作成
出典:令和2年度版 仙台駅からのバス・地下鉄おでかけ便利帳
(問い合わせ先:仙台市公共交通推進課、協力:交通を考える研究会)